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「院長から、許可が出たわよ」
「Really ?」
「やったぁ」
私がそう告げると、二人はそう言って、ハイタッチを交わした。
やれやれ
「ただし、無理はしないこと。体調が悪くなったらすぐに連絡して、近くの病院に行ってちょうだい」
「Sure.それより日生、伊豆に行くならここの教会にも行きたい!」
・・・話、聞いてた?
口元を引きつらせて問うが、太陽は興奮気にパンフレットをこちらに見せる。
「槙さん、今の太陽に何言っても話半分にしか聞いてないから」
肩を叩かれたと感じたら、耳元で日生の呆れ声が聞こえた。
・・・
「別にいいけど、そこプロテスタントよ?」
「え」
「正教会やカトリックもあることにはあるけど、河津からは大分離れてるわねぇ」
「いいんだよ!そこに主がいることには変わりないから!」
「あー・・・、そういうヒト達だったね。太陽って」
もしもし、聞いてます・・・?
私のことを置き去りにしたまま、二人は話を進めていった。
※太陽は、ロシア出身でロシア正教の教えが強いという設定
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