351人が本棚に入れています
本棚に追加
「君さ、分かってると思うけど、ウチの妹に手を出したら ただじゃおかないからね」
「はぁ・・・」
・・・
相も変わらずのシスコンぶりに、私と彼女は顔を見合わせる。
「・・・ええと、いくら払えばいい?」
「ふ」
太陽の惚けた声に、日生が笑った。
「だって、できることなら唇にもキスしたいし、抱きたいし?」
・・・
「でも、そんなことしたら日生は離れて行くでショ?嫌がってるところを無理矢理しても、嬉しくないデショ」
これは、本気で言っているのか?
チラリと隣の少女を見ると、笑いを堪えているのが分かる。
「俺は、ココロもカラダも日生と一つになりたいの。
ア。でも、日生からセマってきた場合はOK?」
そう言うと、太陽は彼女に抱きつく。
「アッ、ハハハ!森兄、今のところはプラトニックだから、大丈夫よ」
堪えきれない、とばかりに彼女は笑いの発作を起こした。
最初のコメントを投稿しよう!