Cafe au lait

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「-っ」  次いで、降ってきたのは唇だ。 「・・・ふっ、んんー」  長い口づけに耐え切れず息継ぎをした途端、待ちかねていたように舌が入ってくる。 「んっー」  喉の奥まで舌が侵入すると、さすがに苦しくなって彼の胸を叩く。  すると、それに気づいたように彼は私から離れた。 「はっ・・・」  唇を離す瞬間、彼の舌は余韻を味わうかのように私の唇を舐めていく。真っ赤な顔をしている私を、満足そうに彼が眺めた。 「本当はもう少し貴女を味わいたいんですが、これから仕事ですからね」  そう言うと、彼は再びコーヒーに口を着ける。 「でも、どうしたんです?いきなり」 「・・・」  彼女の名を出してもいいものかと躊躇っていると、彼に唇を啄まれた。 「帰ってきてから体に聞いた方が早いですかね」 「は・・・?」  冗談ではない。邪気のない顔で呟かれたその言葉の内容に、思わず背筋を寒くした。  
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