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 クソッタレ!俺が何をした!視界が霞む……俺は死ぬのだろうか?  無数の銃口が俺を取り囲む。  姫宮駅はレンガで造られた、スーパーマリオに出てきそうな駅だ。  銃弾は5発以上喰らっているはずだ。  しかし、俺は死ななかった。    北春日部駅にきた。工場が見える。   精肉会社だ。昔、派遣されていた。  お世話になった。復讐?くだらないな。  無職が溢れかえるこの時代、派遣でいられること自体がありがたいことなんだ。  人を呪わば穴2つ、ゆとりの俺だってそれぐらいは知っている。  ポケモンGOをやっているのだろうか?ガキがぶつかってきた。 「あぶねぇな!馬鹿野郎!」  俺はガキをピストルで撃った!パーン! 「ウギャアッ!」  俺は派遣だ!何人殺したって無罪だ!    ガキからスマホを奪った。何かの役に立つかも知れない。 鷹島勇作 1人殺害  ポーン!砲声が聞こえた。キラーが横を掠める。  マリオに出てくる鮫みたいな砲弾だ。  命からがら土管に逃げ込んだ。チュルチュルチュルン♪  古河駅前にワープした。  ロータリーで侍みたいな男が通行人を斬りつけている。 「ウヒャャッ」  彼は笑いながら人を殺していた。 「幕末からやって来たんだが、平成は楽しいな?」  彼は幕末アサシン四天王の1人、田中新兵衛だ。  薩摩の人斬りとして知られ、姉小路っていう公家を京都御所で葬った。俗に言う、猿が辻の変である。  田中新兵衛 5人殺害 「あぁ、俺もそう思うよ」  正直に答えた。人の命は地球より思い?  心臓、秤に乗っけて量ってみろ?軽いから。 「気が合うな?大正時代ってとこに行きたいんだけどさ?あと5人殺さないとイケナイみたいなんだ……手伝ってくれないかな?いいものやるからさ?」  新兵衛が手にしていたものはパワーローションだ。  低下した体力を回復のすることが出来る。  アソコに塗ると快感が味わえるらしい。 「分かった、任せてよ」  新兵衛は腕にしていたデジタル型の腕時計を外した。師岡博士が開発したQ9ってメカだ。  殺害した人数に応じて様々な特典がつく。  俺は腕にQ9を嵌めた。シュイン!と、切り裂くようなカッコいい音がしてライトブルーのライトが灯る。  《現在の殺害人数は5人です》  セクシーなAndroidの声がした。  俺は自動販売機の陰から通行人を狙った。  パスン!パスン! 6人、7人。  
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