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遠江一哉は、コレビトール要塞にやってきた。時は太平洋戦争のさなかだ。
平成時代は派遣会社ケルベロスに所属していた。
精肉会社や自動車部品工場に派遣されていた。
3年目になり、暗殺者の資格を得た。
最初に殺したのは栃木にある部品工場の工場長、阿久津だった。人を駒のように扱う悪魔だった。
刀の切れ味を試すのに使ってやった。
栃木で5人、茨城で3人、群馬で7人殺した。
Q9も手に入れ、戦前のアメリカにやってきた。
日本が負けると分かっていて、日本に味方する馬鹿はいない。故郷?どうでもいい!
遠江一哉 殺害人数15人
潜水艦トラウトに医薬品や食糧を荷揚げしていた。同僚のジョーンズがケタケタ笑っている。
「どうしたんだい?」
「一哉、知ってるかい?この中に金の延べ棒が入ってるって」
ジョーンズが木の箱を撫でながら言った。
「マジかよ?」
ざっと20トンはあるだろう。ルパン三世みたくこいつを盗んで楽な暮らしがしたい。
平成20年よりも前の日本に戻って、温かなベッドで眠りたい。何て嫌な時代になってしまったのだろう。織田信長が平成時代にやって来て、全てはガラリと変わってしまった。
派遣社員の犯罪が合法化され、日本全体が血の島と化してしまった。
「知ってるか?チベットの地下にアガルタがあることを?」
ジョーンズが言った。
「ヒトラーは、アガルタを探すために戦争をはじめたって噂もあるくらいだ」
このとき、一哉はまだ知らなかった。
潜水艦トラウトが1944年2月29日に、九州の沖合で大日本帝国の駆逐艦の爆雷によって沈没することを。
一方、古河駅前での銃撃戦はまだ続いていた。
田中新兵衛はサンクスの店内に逃れ、週刊誌を読みながら戦闘を眺めていた。
「広瀬すず、かわいいな」
鷹島勇作が手にしている銃はブローニングハイパワー、ベレッタなどから比べると古株だ。
アルミやプラスチック製の銃が主流だが、こいつは鉄で出来ている。ズシリとした感触がある。
弾は13発装弾出来る。
喜楽飯店っちゅう、中華料理店の踊り場から弾丸が降ってくる!勇作はびくともせず、マフィアを撃った!「ウギャーッ」死体が窓を突き破り落ちてくる。
「これで8人目、あと2人か」
バララララッ!十軒通りに出ると敵兵がマシンガンをぶっ放してきた。
「伊ヶ崎!」
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