いざ京へ!

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いざ京へ!

 織田信長が頭の中で命令してきた。 『ミナゴロシニシロ!ミナゴロシニシロクマ!』  バグりやがって!いくら天下統一の為だって、愛した人を殺せるほど、私も愚かじゃない! 「あんたの為に殺し屋になったわけじゃねぇよ!」  部下の蜂須賀小六がおののいている。  だから、旅に出ることにした。  ヘルパーの仕事が忙しくてさ、ろくに旅にも出られりゃしない。しかも、身分は派遣だし?社員旅行やボーナスもない!ここに来るまで随分殺したな。  殺しただけじゃなく、金も奪った。軍資金も貯まったことだし?京都にでも繰り出そうかな?  私は、私が殺したい人だけを殺す。  バララララッ!!蜂須賀小六をマシンガンで蜂の巣にしてやった。 「おいおい!俺の獲物を奪うんじゃねぇ」  鷹島勇作が喚いている。ブローリーとかっちゅうオートマチック拳銃で援護してくれる。  西澤保死亡!毛塚京一郎死亡!  2人もヘルパー仲間だ。まっ、大した戦力にはなっていなかった。    伊ヶ崎真美子謀叛!! 「真美子久しぶりじゃん?」  勇作がヘラヘラと喋りかけてきた。 「faceで鷹島を見つけたからさ、助けに来てやったよ。何かおごれよ?」 「そりゃあんがと、しっかしその偉そうな態度変わってないな?」  偉そうだし?エロそうだし?いや、実際スッゲーエロエロだからな。 「ダベってないで、それ返してくれ」  勇作は腕時計みたいなマシンをサムライに渡した。サンクスで焼き鳥を買ってきたらしい。 「何かの撮影?」  私はサムライからおすそわけしてもらった。 「オラ、田中新兵衛。幕末の薩摩から来たぜ」 「マジで?龍馬のサインほしいな」  新兵衛はセクシーな真美子の太股に勃起した。 「オラがしてやるど?こう見えても人気者だぜ?」 「私さ~、B級な奴に興味ないんだよね?」  新兵衛はプンプン怒っている。 「まぁまぁ、新兵衛さん?そのQ9ってどこで手に入れるの?今度、会いに行くよ」 「死んだ奴しか手に入らない」 「いや、俺も死んでるんですけどね?」 「マジで?え?幽霊ってこと?」  私は目をシパシパさせた。でも、足はあるな。 「師岡博士に認められないとなぁ~」  新兵衛は大正時代に旅立ちました!
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