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キーンコーンカーンコーン 亮「あーーーー!鳴ってもうたー!じゃあ、俺もういくね!」 「おん」 亮「あ、すばるくんさ、今日も、俺んち来るやろ?」 「・・・ん、」 亮「・・・じゃあ・・・あとで、ね」 「ん」 また、あの顔。 不安になる。 嫌・・・なんかな? 一緒にいても、いつも俺ばっかしゃべってる。 俺ばっか楽しくて、アホみたいにはしゃいでて・・・。 俺ばっか・・・好きな気がして・・・。 すばるくんは、俺をどう思ってる? 俺の事…す、きなんかな? 不安になる・・・。 好きすぎて・・・。 そんな俺をわかってか、 教室で俺に話かけてくれた安。 小学校からの幼馴染で、 中等部も高等部も一緒。 いつでも俺の理解者であり味方であり、叱ってくれるありがたい存在。 安「渋やんのこと?」 中等部時代、すばるくんと安は同じ軽音楽で一緒で、それから仲がいい。 小さくて力もないすばるくんやけど、歌を歌うとほんま別人のようにかっこいい。 中学の学祭でそんなすばるくんを見て一目惚れした。 そんな俺を、安はずっとみてきたから、安にだけはなんでも話せる。 亮「不安やねん・・・あの人、ほんまに俺の事、好きなんかなって・・・」 安「それ、いつも言ってるやん・・・そんなに不安がる事ないんちゃう?」 亮「っせ、せやかて!あの人!めちゃくちゃ人気あるやん???中等部時代なんて、もうダントツやったし! 今やってもってもてやんか!」 安「んー・・・まぁ、確かに・・・ あの・・・滝沢くんと付き合ってたしね・・・」 亮「っ・・・」 安「あっ!いや、ごめん亮!汗」 亮「・・・ん、だから余計、怖いねん。お、俺でええのかなって。 今でも信じられへんし・・・あの、すばるくんと付き合えてるんが・・・」 安「ふ・・・ほんま、好きなんやね、渋やんのこと・・・」 亮「あぁ・・・ほんま、好きや。めちゃくちゃ・・・」 苦しくなるほど。
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