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ryo side すばるくんは… ほんまに俺でええのかな…? 村上君に、頭を触られて、微笑むすばるくんの姿を目にして、ただただ、俺はその場で立ちすくんでしまった。 いつもそう。 すばるくんの近くには、横山君と村上君がおる。 俺には、遠い、三人の関係。 俺には、あの二人みたいに、すばるくんを笑わせる事ができるんやろか。 苦しい。 好きすぎて。 俺に気づいたすばるくん。 俺は、この気持ちを隠すのが必死で、上手く笑えていたんやろか…。 俺の部屋に来たすばるくんに、 いつものようにコーヒーを出した。 「そんな、いつも気使わんでええのに」 亮「えーから!えーから!」 いつも、気を使ってんのは、すばるくんやん。 俺は、あの二人みたく、気兼ねなくいられへんのかな。 いつものように、淹れたコーヒーをすばるくんに渡したけど、 どこか上の空で、俺が、ここにおることわかってるんかな。 あの顔。 最近特にする。 俺といることが苦しいんかな。 不安になる…。 亮「すばるくん」 すばるくんの頬を触って、薄くて綺麗な唇に、そっとキスをする。 ゆっくりと舌を中にいれて、すばるくんの舌に絡めていく。 「んっ…」 その漏れた声が、めちゃくちゃ可愛くって、俺を熱くさせる。 唇から滴る涎がまたエロくて、それすらもなめとりながら、 すばるくんの舌をめちゃくちゃにかきあさる。 「はっ…ちょ、亮」 亮「すばるくん」 「ふっ…」 亮「すばるくん」 「りょ…はげし」 亮「ん…すばるくん、ね…今日こそ…ええ?」 「…ん…や、ごめ、ん」 亮「っ…」 またや…。 亮「ん、わかっ…た」 すばるくんは…いつもこうやねん。 俺が一番不安になるのは、すばるくんがキスしかさせてくれへんこと。 最初はそれでも良かった。 すばるくんと付き合えるなんて、幸せで、それだけで嬉しかった。 でも、半年たったいまも、ずっと、この状態で…。 苦しい。 亮「…んで?」 「え」 亮「俺は…すばるくんにとって…なんやねん? 俺って…そんなに信用…ない?」 「…!」 かっこわるいってわかってる。 けど、もう、我慢でけへんかった。 けど、言った後に、激しく後悔した。 大好きな人の表情が、すごく曇っていた。 亮「ごめん!うそ!気にせんといて?ほんまごめんな!」
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