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両親は二人ともキノコオタク。
二人の休みの日には、キノコ狩りにもしょっちゅう行っている。
そんな椎家では、もちろんキノコ料理が山ほど並ぶ。
七輪で焼く椎茸にしてもこだわりがある。傘に軽く切り込みを入れる。傘の面を下にして、焼く。傘の裏に軽く日本酒をかける。常に乾きすぎないくらいで注意して焼き続ける。傘の裏からブクブクと泡を吹き出す。そこに塩とポン酢、もしくはしょうゆとレモンをかけて、傘からおつゆがこぼれないように注意しながら頂く。
あっつ、おぅっふっふっ、はぁふ、ふ、ふ、んまんまんまんまんま
んまーーーーーーっっ!
ずでーーーーーん、「あらあらあら、いつも大袈裟ねぇふふふ」「ほんとに幸せだよ。君とキノコに囲まれて」「あら、あたしもあなたとキノコに囲まれて幸せよ」「僕の心はカエンタケ」「あらあら、あたしの心はブナシメジ」「ぶぶぶーーーーっっっなんじゃそら笑」「何よそれ笑」
そんな二人から、
体は人間、頭は椎茸、オレしいたけし
が生まれてくることは至極自然の摂理にあっているのだと思う。
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