おかえり

4/4
前へ
/4ページ
次へ
目を開くと、そこは白い天井だった。 辺りを見回せば、『君』がそこに座っている。 結局、神様は僕を見捨てた。 僕なんてそんな人間なのに、のうのうと生きろと言った。 こんな"夢"に何の価値があると言うのだ。 お願いだ、覚めてくれ、頼む。頼むから…………………っ!! けど、現実は非情に僕に牙を向く。 「何で馬鹿なことしたの?」 そんな君の言葉。 「それが僕だからかもしれない。」 そんな弱い僕はきっと─── 「そう、取り敢えず……"おかえり"。」 ───君に、縋るのかもしれない。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加