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お陰で、甘々ラブラブカップルを書くのが大好きな私としては、
ちょっと欲求不満。
それでも、正直、ラストの甘さが精一杯な彼らでありました。
そんな彼らではありましたが、今回のラストは、
今までの作品のように「結婚」や「出産」といった
大きな節目のハッピーエンドとは違うものにしようと、
書き始めから決めておりました。
それで思い付いたのが、「夫婦ならではの互いの想い」。
恋愛の盛り上がりとも違う。
時も、生活も、社会的な単位までも共にして、
それで初め、二人だけの間に生まれる想い。
それが「夫婦」という絆なのかなと、そんなものを描いてみたくなりました。
毎度、作品を書いていて思うことがあります。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、私という人間は恋愛も疎く、
結婚などとは縁遠いところで生きております。
そんな人間が、どうして経験も浅く、知りもしない「恋愛小説」や
「結婚生活」を描くのか、と――。
けれど、そこは小説。
ファンタジーをお届けしてこそ、作品として意味を成し
役回りを果たすのだと思っています。
ですので、これからも「幸せにホッとできる」ような作品で、
少しでも読者の皆さまへ、しばしの憩いをお届けできたらと思っております。
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