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………あそこか。
慎重に近づくと、中から話声が聞こえてくる。
間違いない、この中だ。
躊躇している暇はない。
緊張が高まり震える俺の心に鞭を打ちながらドアを勢いよく開けた。
「あれ?至じゃないか」
「…………え?………ユウ??」
なんで?なんでここにユウがいるんだ?
「至君、ユウ君のことを追いかけて来たんだ……」
そして、捉えられているはずの弥生は、ユウの隣でのんきにお茶なんか飲んでいる。
そして助けに来てやった俺をドン引きしながら見ている。
「な、なにやってるんだよ!!」
訳が分からなくなった俺は思いっきり叫んだ。
「なにって?そうだね、みんなで緑茶を戴いていたところだよ」
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