第1章

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ユウ君はお兄さんの仕事の手伝いをしていて、来られなくなったらしい。 そっか、お兄さんの手伝いなら抜けられなくなったとしても仕方がないよね。 「至君、わざわざ知らせに来てくれたんだね?ありがとう」 「ば、バカだなお前。俺だって暇じゃねーんだよ!ユウの頼みだから仕方なく……。お前のためじゃないぞ、ユウのためだからな!勘違いすんなよチンチクリン」 もう、至君ってば。 照れ屋なんだから。 「うん、分かってるよ。ありがとう至君って優しいんだね」 「だーっ!!もう弥生と喋ってると調子狂っちまう。俺はいつだって優しい男だって言ってるだろ?じゃ俺も急ぐから」 またリムジンに乗り込んで、風のように去って行った至君。 至君もユウ君みたいに忙しいんだ……。
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