第1章

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「せっかく久し振りに会えたから、よかったらお茶しない?」 どうしよう? たまには1人での図書館を楽しむのもいいかもって思ったところだけど。 「うん、いいよ。私も福ちゃんと会えて嬉しいし、お喋りしたいな」 こんな偶然滅多にないだろうから、いいよね。 「良かった!じゃあちょっと場所変えようか。私たちの秘密のアジトに……行こっ」 『きゃはっ』なんてはしゃぎ気味の福ちゃんから腕をがっちりホールドされてしまった。 逃げられない? いや別に逃げたりしないし。 それにしても"アジト"って……。福ちゃんって昔から謎めいた雰囲気だったような気がする。 転校も『バイバイまた明日ね』って別れたのが最後で、その翌日突然いなくなったんだもの。
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