一話 種火

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「終わったな…」 血のついた刀を肩に担ぎながらつぶやく冬将軍。 「あなたしっかりして! あなたっ!!」 自分の夫である竜人を必死に呼びかけながら揺さぶるが 「その者はもう死んでおるぞ」 「そんな……」 がっくりと肩を落とす女。 「安心せいすぐにおまえもすぐにあの世におくってやろう。」 そう言い冬将軍は刀を振り上げる。 「待って……」 「ん?」 「この子は……この子だけは助けてください」 赤ん坊を見せながら懇願する女。 「……よかろう。その赤ん坊だけは助けてやろう」 冬将軍女は赤ん坊を女から取り上げる………… と同時に女は刀で貫かれ倒れこんでしまう。
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