エピローグ

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学園祭を大好きな人と回る。そんなこと、俺には一生縁がないと思っていた。 でも、拓誠と出会ってから嘘みたいに幸せで。もしかしたら、全部が夢なんじゃないかと思うくらいで。 だから、西田さんから学園祭の後夜祭でキスをしたカップルは永遠に結ばれる。 そんなことを拓誠と出会う前の自分なら、信じなかっただろう。 寧ろ、ありえないと切り捨てていたであろう。だから、本当に拓誠や慧音や西田さん達に出会って良かったよ。 それに、半信半疑だったそのジンクスのことで拓誠に、意見を尋ねたら凄くイケメンなことを言われたし。 「凪響。僕はね、キャンプファイヤー云々の前に。人前で、堂々とキス出来たからこそ永遠になったんだと思うな」 「つっ....反則だろ....」 カッコイイ。なんなんだよ!俺は顔が真っ赤になってるのを拓誠に見られたくなくて、咄嗟に後を向いてしまった。 だから、少し意地悪をしたくなった。まぁ、本来の目的は拓誠を狙ってる奴らへの牽制だけどな。 みんなの前で口付けをした。俺、こんなに人に執着したことないからどうすれば良いのか分からないんだよ。
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