エピローグ

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学園祭が終わり、その日は夜遅いというのもあり次の日に、後片付けをするというのが彩華祭の決まりになっている。 その日は昼の十二時に登校という、少し緩いシステムになっている。 お昼ごはんを食べてから行こうと凪響と話していたため、少し早めの時間に会う約束をしていた。 「拓誠!おはよう」 「おはよう。凪響」 僕らは近くの某コーヒーショップに足を踏み入れた。 店員さんから変な目で見られるかな?なんて、思ってたけど普通だった。 流石、某コーヒーショップの店員。流石だよ。 まぁ、毎年。彩華の学生が来るんだろうからね。だって、パッと見うちの学生で席がほとんど埋まってるし。 だけども、軽くスルーして僕はブラックコーヒーを、凪響はなんとかキャラメルとかって言うものとそれぞれサンドイッチを買った。 というか、凪響のそれとてつもなく甘いのではないかと思って見ていると、凪響に飲む?と聞かれて口元に差し出された。 僕は躊躇いもなくストローに口を付けた。 「美味しいか?」 「うん....美味しいんだけど、甘くないの?」 「えー、この甘さがイイんじゃん。逆に俺、ブラック飲めないし」
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