特殊なプレイを迫られて

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 キスによる直接の解毒行為を行われた僕は、あ~、何だか気持ちいい~……は! と正気に戻った。  でもしばらくするとそのままでも良いかなという気にもなってくる。  だがここで流されてしまっては男の“嫁”である。  僕は慌ててレスターから仰け反るように唇を放した。 「こ、この辺で」 「ふむ。途中トロンとしてきたからリーザは俺に落ちてきかけているのかなと思ったがまだまだか」 「そうやって僕を試すのは止めてください。……嫌いになってやる」 「それは困るな。では、機嫌の悪い俺のリーザには、俺はどうしたら良いかな?」 「……別に、特に何も……」 「俺は、今は魔王だからある程度の望みはかなえられるぞ? 折角だから利用しないか? 俺を」  楽しそうに笑うレスターだが、その今の言い草は僕には気に入らない。
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