第2章 インザセカンドムーンダークダークダーク

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第2章 インザセカンドムーンダークダークダーク

チッ 唯井黒人(タダイ クロト)は小さく舌打ちした。 コンソールのある部屋。 ウィンドウの端には、メールの着信を告げる表示。 いつもそうだ。 馬鹿で自分勝手な奴らが、事態をかき回し、混乱させる。 黒人は苛立ちながらも、そのポップアップをクリックする。 周囲の同僚達の発する騒音も、今だけは神経を逆撫でした。 全員ブチ殺して、ここから消しさってしまいたい。 そんな物騒な考えが、頭の中をよぎるが実行に起こしたことはない。だから、今もこうやって平和に働くことができている。 第一、こんなヒョロヒョロで猫背の人間に、そんなことが実行できる訳もなかった。
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