1日目 異世界の感じ

7/12
前へ
/19ページ
次へ
「そういえばあなた、住むところ決まってないでしょ」  由子が聞いてきた。確かに。住むところが決まっていない。 「決まってません」  私は冷静に答えた。 「なら、私、マンションの管理人と親友なのよ。部屋が空いてるか聞いてみようか?」  なに、この合コンみたいな感じ。 「なら、お願いします!!」  由子は「ちょっと待ってて」と言うとスマホを取り出してメールを打ち出した。達也は「またね」と言うとどっかへ行ってしまった。  少し経ったら由子が来た。私は由子が話す前に聞きたかったことを聞いた。 「ここって○○町みたいに名前があるんですか?」 「あるわよ。ここは、異世界『アクリム(acrim)』」
/19ページ

最初のコメントを投稿しよう!

16人が本棚に入れています
本棚に追加