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「そういえばあなた、住むところ決まってないでしょ」
由子が聞いてきた。確かに。住むところが決まっていない。
「決まってません」
私は冷静に答えた。
「なら、私、マンションの管理人と親友なのよ。部屋が空いてるか聞いてみようか?」
なに、この合コンみたいな感じ。
「なら、お願いします!!」
由子は「ちょっと待ってて」と言うとスマホを取り出してメールを打ち出した。達也は「またね」と言うとどっかへ行ってしまった。
少し経ったら由子が来た。私は由子が話す前に聞きたかったことを聞いた。
「ここって○○町みたいに名前があるんですか?」
「あるわよ。ここは、異世界『アクリム(acrim)』」
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