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12時半過ぎ、また運動場前に戻ると誰も居なかった。
運動場自体にも人が居なくなってるし…お昼だもんね…
｢あれ？12時半過ぎだよね…？｣
時計を見ると12時35分。
｢もしかして私が聞いたのは幻だったのかな…？｣
キョロキョロと辺りを見回しても誰もいない。
｢あ｣
そう言えば…と思い出して、お財布に入ってた武田さんの名刺を取り出す。
｢私、本当に武田さん達とご飯行くんだよね？｣
近くの石垣に腰掛けて考える。
黄色いマーカーでなぞられた武田さんの携帯番号。
｢電話苦手なんだよな…｣
前の会社で、私のせいじゃなくて、電話の不具合で相手に凄い怒鳴られたことが…
それがトラウマで電話かけるのも出るのもできなくなってしまった。
｢間違ってたら嫌だしなぁ…うーん…｣
またもやここで名刺とにらめっこ。
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