目覚め

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1番近くにいたのは兄のむっちゃん(睦月)だった。 泣き声ひどい…そんなに泣かんでも… 「葉月ぃ!俺が分かるか?」 ベッドをウィーンと起こしながらむっちゃんが聞いてきた。 「いや、ただ寝てただけでしょーに…むっちゃん、酷すぎ…」 ん? 泣き顔とは違うこの違和感… 「何か、みんな…老けたねぇ…」 みんなの泣き顔を見つつそうボヤく私。 それに反応するように返してくる弟。 「そりゃそーだよ、はーちゃん。みんな5年もはーちゃんが起きるの待ってたんだから…」
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