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｢葉月さん、こんなところにいたらみんなびっくりしますよ？｣
車椅子に乗って屋上に来ていた私に声をかけてくれたのはもちろん真波さん。
看護師さんに連れてきて貰った。
｢真波さん、“葉月さん”はやめてください…私よりお姉ちゃんだし。せめてちゃん付けにしてください。｣
｢でも、葉月さんはさっちゃんのお姉さんだし…｣
｢いんですよ！私も“姉さん”って、真波さんと会う前に昔呼んでたし。｣
そう言うと、真波さんは照れながら私のことを“葉月ちゃん”と呼んでくれた。
｢あの、真波さん、その、ごめんなさい…。2人の結婚式も行けなくて、ママが死んじゃった時も私の分も一緒に居てくれて…本当にありがとうございます…｣
真波さんが居なかったら多分うちの家族はボロボロだったと思うから…
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