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やっぱり、変わり果てている。
公園の面影は、どこにもない…
はずなのに、何故か懐かしい。
潰された公園とこの場所、大きさは変わらないはずなのに。
成長したからかな…今は、あの頃のように大きくは見えない。
ついでに形も変わっていない。
とすると…
「この辺りかな。」
そう言って、私は森林公園(と呼ぶことにした)の一角で立ち止まり、辺りを見渡した。
たぶんここが…紗耶香との秘密の場所。
今は、大きな木が立っている。
たぶん、この中で一番大きな木だと思う。
「さや…」
私は、知らず知らずのうちに、呟いていた。
「私、どうすればいいのかな…
自分で決めたことなのに…なんでこんなに苦しいんだろう。
一人が苦しいなんて…。
私、どうしちゃったのかな…」
「それが、普通の反応なんじゃない?」
「え……?」
私は、ゆっくり振り向いた。
「やっと、見つけた。」
私の後ろに…四人がいた…。
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