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気づかないうちに……
私は心の病気にかかってしまっていたのだ……
無気力になり、気分も上がらない。それだけなら良かったのだが、起きてから寝るまでの間ずっと気持ち悪いのだ。おまけに油っこい物を食べると吐くような体になってしまった。
高校に合格して友達をたくさん作る。勉強も部活も頑張る……そんな思い描いていた高校生活は入学そうそう崩れてしまった。
そして私はまた学校に行けなくなってしまった……
つらかった……
親が高いお金を払い塾、模擬試験、そして高校に行かせてくれたのに……
相談指導学級の先生もあんなに勉強に付き合ってくれたのに……
本当に自分が嫌になる。迷惑しか掛けてないじゃないか……
そんなまた学校に行けなくなった私を親は見捨てずに心療内科に行かせてくれた。こんな私を、
迷惑しか掛けてない私を助けてくれたのだ。
私は泣いた……大声で。親は泣いている私を抱きしめてくれた。
優しく抱きしめてくれた。
生きよう……私は決心した。
見捨てないでくれた親に恩返しをするために……
そして……
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