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「や、それ、や」
口でするのを、遼はいやがる。
自分はすぐに、豪太のを咥えるくせに。
「遼の体、いやがってない」
ちょっとだけ口を離し、豪太は伝えた。
「ぬめぬめしてる。すごく、いやらしい」
すぐにまた、口に含む。
「だから、いやなんだって!」
「にゃぜ?」
口に含んだまま、もぞもぞと問う。
掠れた声で、遼が答えた。
「お前を……、汚してるみたいで」
……まだ、そんなことを。
自分を低く見るようなその見方を、豪太は腹に据えかねていた。
ぎり、と、先端に軽く歯を立てた。
「やめっ!」
うめき声がして、髪をつかまれた。
構わず、強く吸いあげる。
「やだ、やだやだやだ」
か細い声で啼く。
……だめだよ。そんな声、出したら。
……止めれるもんも、止めらんない。
無言で攻め立てた。
先を口に含んで吸い、茎を両手で激しく扱く。
猫の仔の啼くような声がした。
口の中いっぱいの遼の味を、豪太は飲み下した。
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