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そのまま、寝落ちてしまった遼を前に、豪太は、途方に暮れた。
……このままやれ、って。
……そうすべきだ、って。
そういう助言を、人からもらった。
だが眠っている遼は、あまりに疲れ切っていた。
そのくせ、残酷なまでにあどけなくて。
……手が出せない。
無理にでものしかかっていけば、この人は、きっと、受け容れてくれる。
びっくりしたように目を覚まし、でもすぐに微笑みながら、両手を首に回してきて……。
……う。
……考えてたら、余計、やりたくなる。
朝。
せめて朝まで待とう。
明日はもう一日、休日なんだから。
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