98人が本棚に入れています
本棚に追加
朝の光の中での行為は、奇妙なまでに背徳的だった。
半分眠っている遼が、されるがままなのが、嗜虐心をそそる。
すぐにイってしまって、それが悔しくて、繋がったまま、裏返した。
幽かな悲鳴のような声が、遼の口から洩れた。
後ろからやるのを、遼は嫌う。
……お前の顔が、見えないから。
そんな風に言われたら、後ろからしたいなんて、豪太には言えない。
でも、遼のきれいな背中を見ながらするのは好きだ。
つかむと折れそうなくらい細いうなじ。その上の、清潔な、髪の生え際も。
だから、こういう機会は逃さない。
朝の光の中で、両方の肩甲骨がなめらかに動いている。
ここから、白い羽根が生えていても、少しもおかしくない。
肩から腰へかけてのラインが、ふるいつきたくなるほどなまめかしい。
豪太の動きに合わせるようにして、ほっそりした腰が揺れる。
見ているだけで、イきそうだ。
がくん、と、遼の膝が折れた。
うつぶせに手を伸ばし、手のひらでシーツをぎゅっと握りしめた。
無数の皺が、白いシーツに広がっていく。
びくびくと震えが伝わってきた。
豪太も、己を解き放った。
最初のコメントを投稿しよう!