空の上から・命の裏舞台

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 幸一と智子は二人を見て可愛いね、 恋人同士みたいだねと話合った。 「僕らも生まれた時から近所同士でいつも遊んでたんだよね一緒に 思い出せないけど想像はつく」 「近所に生まれたってことが運命だったのかも」  「お母さん、 もう行くよ時間ないから、 花子誘わないと、 あいつ寝坊だから、 じゃあ行ってきます」  紀夫は小学6年になっていた。  高学年になると登校時に近所の低学年の生徒を集めて 集団登校する。  その中に2学年下の花子がいた。 毎朝花子の家まで迎えに行く、 そして飼い犬のチビの頭を撫でるのだ。  学校へ行く時は生徒たちを並ばせて紀夫が先頭で歩く、 しっかりと花子の手を握っていた。                                        完
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