空の上から・命の裏舞台

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「うち、 あかちゃんになるわ、 チビもつれていくわ」 「えっ、 そんな・・・ 一緒に遊べなくなるわ、 そんな事言わないでよ、 ハナちゃんだけが頼りなのに、 淋しくなるじゃない・・・」 「あかん、 ないたらあかん、 うち、 のりおくんがすきやねん、 うちおおきなって のりおくんと、 けっこんしょう、 おもうねん」  ハナが砂をいじりながらニコッとした。 「もう決めちゃうのそんな大事な事、 早っ! でも 私が物心付いた時は何も覚えてないのにどうやって ハナちゃんを見つけたらいいのよ」 「しんぱいせんとき、 な、 ないたらあかんで」  ハナが紀夫の肩に手を回して慰めていた。
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