それでも星は輝き続ける

序章

――耳障りな声が、響く。響く。

シャンデリアから漏れる光が辺りを照らす。だが、それでも少しだけここは暗い と感じてしまう。それは内部にいる人々のせいだろう。

なんと大きいのだろう、ここは。円形の建築物の内部には、幾つも幾つも椅子が設けられている。前方にはこの建築物の巨大さを象徴しているとも言うべき絵がそこに掛けてあった。女性である。半裸に近い女性の姿がそこに画かれてあった。一目見ただけで、将来重要な文化財に成り得ると思えるその絵はやはりこの建物の巨大さと豪華さを表していた。

高価な椅子、高価な絵、高価な飾り、豪華絢爛という言葉が最も相応しい。そしてこの場所には、やはりこちらも豪奢の限りを尽くしたと思われる服装、それを着こなす者達が座り、談笑している。

「今日はどうなされたのでしょう、陛下は」

とある男が切り出す。その声には半ば呆れ果てた様子が伺える。

「ええ、まったくですな。今日は大事な用件があったというのに、臨時集会だというから飛んできましたよ」

話を切り返す相手の服装、これは言うまでもないだろう。その声もやはり呆れ返ったようで早く終わってほしいものですなと続きそうである。

「諸議員の皆様、どうかご静粛にお願いいたします。これより、臨時議会を執り行います」

議長と思われる男が絵の掛けてある下に据えてある議長席らしき位置より、開幕の合図を告げた。