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眉をしかめて嫌そうな顔をする悠一さんについ、ぶはっ、と吹き出してしまう。
「もしかして、全部覚えてます??」
そうだとしたら悠一さんにとっては全員の記憶を抹消したいくらい恥ずかしい事のはずだ。
それを思うとなんだか更にかわいく見えてしまって笑いが収まらない。
それがちょっといけなかったかもしれない。
「うゎ、ゆ、いちさん!?」
抱きしめられていたはずがいつの間にか悠一さんの向こう側に天井が見える。
ナンデダロナー。
「ちょ、すみませんて!もう笑いませんから!」
暴れようにも手はベッドに縫いつけられ体には悠一さんの体重がかかっていて、出来ることといえば足をばたつかせるくらい。
「いや?」
未だかつて見たことがないくらい輝く笑顔にぞわりと鳥肌が立つ。
ほんとにまずい、地雷踏んだぞ。
「そんなに楽しんでもらえたならもう1回言ってやろうかと思っただけだ」
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