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無表情に近い顔だけどほんの少し眉が下がってる。
「あ゙ー!!もう!わかりましたよ!!呼べばいいんでしょ!…ゆ、……ゆ、ういち、さん……」
なんだこの羞恥プレイは!!
つーかなんで名前呼ぶだけなのに俺はこんなに照れてんだよ!!
バカ!俺のバカ!!!
「もう一回」
「は、ぁ!?何言ってんすか!?ぜ、絶対揶揄ってますよね!?やだもう!嫌いだ!なぐ、っ……!」
南雲さんなんて嫌い、って言おうとしたのに。
左頬に手を添えられ親指の腹で唇をなでられる。
「違うだろ、恭弥」
眼鏡の奥の瞳が楽しげに細められ、唇が弧を描く。
この人は俺が困ってるのを見て楽しんでるんだ、サイテーだ。
だから1回落ち着けよ、俺の心臓。
「恭弥」
無理だ。
急かすように名前を呼ばれて落ち着けるわけがない。
「悠一、さんなんて……嫌いだ」
「へぇ」
ニヤニヤと笑う姿がほんとにやだ。
なんなんだよもう!!!
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