真冬の蛍-後編-

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「それが見えない俺にとってどれだけ助かることか。だからその代わりってわけじゃないが、お前を守ろうと俺が勝手に決めていただけだ」 バツが悪そうに口を尖らせている翔さん。 悠一さん以外からも守る対象として見られていることがイマイチ気に入らないけど、そんなことより初めの頃あんなに敵意を向けられていた翔さんの口から仲間という言葉が聞けたことがなにより嬉しい。 「はいはい翔、そのへんにしておいて。悠がジェラシー感じてるから」 「ジェラっ……!?」 そんなの南雲さんが感じるわけないのに雅人さん何言ってんの!? 「……作戦会議、始めるぞ」 否定ぐらいしろよ!!
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