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「恭弥くんはまだ休んでて……って言いたいところだけどそれじゃ気が済まないって顔してるね」
ううん、と困ったように笑う雅人さん。
「藁」
退屈そうに頬杖をついている悠一さんがボソリと呟く。
「必要だろ?」
「ああ!そうだね。じゃあ悠と恭弥くんで藁を集めてきてくれるかな」
「わかりました!」
結局俺は誰かのために何かすることが好きなんだと実感する。
「ふふっ」
「雅人さん?なにか?」
「ううん。素直でかわいいなあと思って」
悠一さんよりも優しくて柔らかい手のひらがふんわりと頭をなでる。
かわいい、と言われても雅人さんだと不思議と反抗する気にならない。
「さて、もう少し構ってあげたいけどそろそろ僕も仕事しようかな。誰かさんが怖い顔してるし、ね」
翔さんから預かった車のキーをくるりと指先で回しながら部屋を出る雅人さん。
またよくわかんないこと言ってるし。
「俺達も行くぞ」
「あ、はい」
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