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「断る」
ハルキさんの言葉を即座に否定した悠一さん。
「なんでよ~。話も聞いてないのにぃ。すごい簡単な仕事だから、ね?」
ひしっと腕にしがみついて懇願するハルキさん。
む、なんか、近くないか?
しかしそれをすぐさまベリっと引き離しソファに投げ捨てる。
「ひどい!!投げなくてもいいじゃない!」
「うるせぇ、さっさと帰れ」
「まぁまぁ、悠季ちゃん、話だけなら僕が聞くよ?」
「雅人クン~!優しい!誰かさんとは大違い!」
悠一さんにむかってベーっと舌を出すハルキさん。
「おい、雅人」
「聞くだけならいいよね?簡単な仕事だって言ってたし」
困ったように笑う雅人さんの後ろでコクコクと首を縦に動かすハルキさん。
その姿をギロりと睨んだ悠一さんだったが、
「勝手にしろ」
そのままデスクへと座ってしまった。
「それでどんな相談にきたの?」
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