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「踏切で自殺、か……」
「うん、3週間くらい前のことなんだけどね、それからなんとなく……気配を感じるの」
「そりゃてめぇの勘違いだ。見えもしねぇくせに自意識過剰過ぎんだよ」
「悠一は黙ってて。今雅人クンと話してるの」
ピシャリと言われ、悠一さんは言い返すこともなくまた黙り込む。
「それで、そこに幽霊がいるのかどうか見るだけでいいの。もしいたら正式に依頼するわ」
「そういうことならもちろん協力するよ。他でもない悠季ちゃんの頼みだしね」
「ほんと!?雅人クン!ありがとう!!」
「だけど僕はこれから用事があるんだよね。見える子1人同行でいいかな?」
「もちろん!確認してくれるだけで充分だもの」
嬉しそうにニッコリと笑うハルキさんはとても可愛らしく無邪気な少女のようだ。
「えと……亜狐か恭弥くん行ってくれる?」
様子を見守っていた俺達を振り返る雅人さん。
「あ、じゃあ俺行きますよ」
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