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「え？」
「彼女がいじめを受けていること。だけど他人が根掘り葉掘り聞くような事じゃないと思って、それよりも私は彼女と楽しく過ごすことを選んだの……」
「それでいいじゃないですか。悠季さんは間違ってないですよ」
ふるふると首を横にふる悠季さん。
「彼女が辛いのに気づいてて見ないふりをしたの。もしかしたら1番恨まれてるのは私かもしれない……」
ちがう、そうじゃない。
否定したいのになんの根拠もない俺の言葉はなんだか薄っぺらくてどうしたら悠季さんに伝わる言葉になるのか分からない。
「ばぁか」
沈みきった気持ちを浮上させてくれたのは低く響く一言だった。
「悠一……」
「なに辛気臭ぇ顔して道端に突っ立ってんだよ。揃いも揃ってばかかお前らは」
「なっ！そんな言い方ないじゃないですか！」
「ばかにばかっつっただけだろうが。悠季、てめぇくだらねぇ被害妄想してんじゃねえよ。クソガキも流されて落ち込んでる場合じゃねぇだろ」
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