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「恭弥くんの歓迎会の時」
僕の言葉にぱちくりと目を瞬かせて数秒。
「うそぉ……なんでわかるの……?」
「次の日の恭弥くん、ずーっと唇なでてたし、悠と2人きりになるの極端に嫌がったし、それに……」
僕が間を開けると亜狐もつられてつばを飲み込む。
「悠の機嫌がすっっっごいよかった」
「ああぁ~」
負けたのが悔しいのか展開が面白いのか複雑な顔をする亜狐。
「亜狐、雅人さん、何飲みますか?」
「「いつものお願い」」
亜狐と綺麗にハモってお互いに笑い合う。
そんな僕らを不思議そうにみんな見てくる。
「2人とも楽しそうですね。なんかあったんですか?」
キョトンとしている恭弥くん。
僕らはお互いに顔を見合わせてから人差し指を唇に当てる。
「ヒミツ」
「ナイショだよ~」
首を傾げる恭弥くんにまた笑いが零れてしまう。
こう見えてちゃんと応援してるからね、僕ら。
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