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「恭ちゃ~ん」
ガバッと後ろから抱きつかれて前のめりに体勢を崩す。
「っぶね……いきなり飛びつくなよ宗介。暑苦しい」
「年中無休でパーカー着てる人に言われたくありませ~ん。しかも恐竜パーカーってかわいすぎ」
「うるせぇ、いいだろ別に」
俺の名前は柳瀬恭弥。
んで、このアホみたいにへらりと笑っているのは友達の宗介。
「てかお前今日全休じゃねぇのかよ。なんで学校にいんの?」
「へへへ、レポート終わんなくて……」
ヘラりと笑うこいつは俺と同じ大学2年生。
学部は違うが何個か同じ講義を取っていていつの間にか仲良くなっていた。
「だったら俺なんかに構ってないでさっさと終わらせてこいよ」
荷物をかかえ直してその場を去ろうとすると
「待って!」
「ぐへぇ!?」
あろうことか俺の黒いパーカー、頭から背中まで赤い三角がいくつもついている、恐竜パーカーと称されたそれのフードを鷲掴みされた。
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