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「そういえば悠一さん?今回は随分乗り気じゃなかったみたいだし、嫌な予感がするって言ってましたけど……無事に終わりましたね」
あんまり深刻そうな顔だったからほんとずっとヒヤヒヤしてたけど事件も解決、雅人さんと波多野さんもなんだかいい感じで終わったし、悠一さんの予感はハズレってことだ。
「あ?何言ってんだ、嫌な予感、当たったろーが」
「へ?でも今回多少難しい事件ではありましたけどそんなに……」
いつも通り、むしろ悠一さんが好きそうな事件なのに。
するとガッと腕を掴まれる。
「な、なんですか??」
「これ……お前が怪我した。それに1人にして、怖い思いをさせた。これ以上に"嫌な事"はねぇよ」
「へ、じゃ、じゃあ嫌な予感って……事件の内容うんぬんじゃなくて……」
「ばぁか。お前に関すること以外で嫌な予感なんて感じねぇよ」
いたわるように包帯の上からなでられる。
「お前が俺の一番だからな」
「っ!?……ほんっと、そーゆーとこ無理……」
心臓がいつくあっても足りないとは
まさにこのこと。
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