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「恭弥くん、大丈夫?」
「はい、任せてください!」
蓮巳さんの応急処置が終わるころにはすっかり日が暮れて外は真っ暗になっていた。
「恭弥様、大丈夫だとは思いますが、もし何かあれば時間は気にせずにお呼びくださいね」
「ありがとうございます、蓮巳さん」
「こちらこそ、何から何まで本当にありがとう。柳瀬くん、これからも悠一の事をよろしくお願いします」
ふふ、と笑って蓮巳さんと寛治さんは事務所をあとにした。
「じゃあ僕らも帰るけど悠のこと、よろしくね」
「恭弥、何かあったらすぐ呼べ」
「寝込み襲っちゃだめだよお~」
「襲うかバカっ!お疲れ様でした」
ひらひら手を振って帰る3人。
パタン、と扉の閉まる音を聞いてふぅ、と息をついてから出入口とは真逆の扉を静かに開ける。
「まだ、寝てる……」
仮眠室で寝息を立てている悠一さん。
足音をたてないようにゆっくり近づいて頬に触れる。
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