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いつもなら、こうして触るのは悠一さんの方なのに。
なんだか自分から触るのも新鮮で悪くないかもしれない。
「寝顔までイケメンとかむかつく」
びにょんと頬を引っ張って遊んでみる。
「なんか飲も」
手を離して給湯室へ向かおうと立ち上がる。
「俺コーヒー」
え?
背後から聞こえた声に驚いて振り返ると勢いよくベッドに引きずり込まれる。
「あ、へ?お、起きてたんですか!?」
「イケメンで悪かったな」
ちょ、そこから聞いてたのかよ!
「ってか離してくださいよ!」
抱きしめられて密着する身体。
肩を押した時に視線に映った首筋が妙に色っぽくて直視できない。
「やだね」
ニヤリ、と笑う顔に俺の顔が熱くなるものの、いつも通りの姿にほっとする。
「あーあ、さっきまでは超素直でかわいい悠一さんだったのになー」
揶揄い半分で言ってみる。
てかあの時の記憶あんのかな。
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