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「あれくらいのこと、素面でも言えるぜ?お前限定だけど」
明らかにいつもと違う雰囲気で愉しそうにニタニタしている悠一さんは某しましまピンクの猫を彷彿させるほど。
この人まだ薬抜けてねぇんじゃないの!?
そうだよきっと!おかしいもん!
「悠一さん、寝ましょ!?ほら、落ち着いて、疲れたでしょ?」
「おかげさまでたっぷり寝かせてもらったからな。眠くねぇし、それに……焦ってんのはお前だろ?」
確かにそれは否めないけど!
だっていつもの悠一さんバージョンアップみたいなんだぞ今!焦るだろ!?
「あー……で、なんつったんだっけ?俺は」
「いや!思い出さなくていいです別に結構ですから!」
「あぁ、」
絶対わざとだ、この人は、
俺が悠一さんのその目と、声に、めちゃくちゃ弱いのを知ってて、
「"お前の声が、一番安心する"」
そんなふうに言うのは、ほんとにずるい。
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