始まりは唐突に

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プロ? 「大丈夫なのか?怪しくね?」 「だから恭ちゃんに協力してほしいんだよ。インチキ霊媒師だったら恭ちゃんならすぐ分かるでしょ?」 まぁ、確かにそうだけど…… 「本物霊媒師ならそのまま除霊してもらうし、ニセモノだったらさよならバイバイだね」 なるほど、そのために俺に協力して欲しいわけね。 「で、幽霊の正体に心当たりは?」 「たぶん……動物の幽霊だと思う」 「動物?あぁ、引っ掻き傷っつってたもんな。でも、なんで動物なんかが」 「それが分かんないんだよね~」 「幽霊が出始めたのは?」 「はじめは……2ヶ月くらい前かな」 「その頃何か特別なことあったか?」 いきなり出始めるなんて、キッカケがあったはずだ。 「う~ん……あ、同好会によく顔を出してた教授が入院したくらいかなぁ」 「げっ……まさかその教授……」 「いや?生きてるよ。この前退院して復帰するらしいし」
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