幻影の誘い-前編-

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だけどうちの上司はその程度の挑発には乗らないようで。 「てめぇに新しい日本語教えてやる。適材適所、よく覚えとけよ。あともうひとつ言わせてもらうがGIE時代お前に協力した貸しを考えたらあと3年はタダ働きしてもらってもいいくらいだがな」 いったい2人の間に昔どんな貸しがあったのかはさっぱりだが、それを聞いたエディさんはお手上げだと言うように手をかかげる。 「ごめんて~、ボクの負け。だからお願いー、話だけでも聞いてよ」 この通り、と両手を顔の前で合わせて上目遣いで悠一さんを見つめるエディさん。 「俺らは悪魔は管轄外だ。人手が必要なら自分の部下を連れてきゃいいだろ」 「そういうわけにはいかないからユーイチを頼ってるの!」 「悪霊関係なら波多野を頼ればいいだろ」 「ジンにはもう依頼済み!」 「断られたか」 「だーかーら!違うってば!ジンが言ったの!この難易度だったらユーイチ達を巻き込まないと成功しないかもって!」
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