7619人が本棚に入れています
本棚に追加
/1045ページ
「で、GIEのツートップが直々に依頼なんて余程のことがあったんだろ」
「まわりくどい言い方をするのは面倒だから結論からいわせてもらうけど、ファントムが動きだしたんだ」
その言葉を聞いて緊張をはしらせる悠一さんと雅人さん。
「なんなんですか、そのファントムって」
なんか厨二くさいけど。
話についていけてないのは翔さんと亜狐も同じようで首をかしげている。
「ファントムはボクらがずっと追っていた……簡単に言えば人の弱みにつけこんで悪魔の召喚をそそのかす、卑劣で最低な奴ら」
「悪魔の召喚をそそのかす、って……?」
「多額の依頼料と引換に悪魔召喚の方法を教えたり、召喚のための道具を用意してあげたり、生贄になる人を……」
「エディ」
刃物のように尖った悠一さんの声。
「それ以上そのことについての説明はいらねぇだろ」
「……相変わらず過保護だねえ。綺麗な部分だけ見せていたらこの世界ではやっていけないんじゃない?」
最初のコメントを投稿しよう!