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「てめぇ……!」
悠一さんの殺気のこもった声にも相手は全く動じない。
『私だって手荒な真似はしたくない。ただ、不公平だろう?私はこの遊戯に自分が手塩にかけて育てた駒を使うのに、南雲くんは1人で遊ぶなんて。だから君にも使い勝手の良い駒を使わせてあげようかと思っただけだよ』
ふふふ、とただ純粋に楽しむように。
『駒を使う気がないなら処分してしまっても構わないだろ?』
「……とんだ下衆野郎だな」
『私と君が直接遊んでも決着がつかなかったんだから、仕方ないだろう?ルールの詳細はまた送らせてもらうけど、どうするんだい?まあ君が仲間を見せてくれないというならこちらから会いに行くだけだがね』
ギリッと歯を噛み締める悠一さん。
あんな顔、初めて見た……
「……受けてやるよ、その遊びとやら」
『流石は南雲くんだ!私が見込んだとおりの男なだけはある。いやあ久しぶりに楽しい遊びができそうだ!』
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