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「俺ん家ここです。どーぞ。」
知ってると思うけどな!!!
歩いてる時から核心をついた質問がしたくてしたくてたまらなかったが今逃げられてなるものかと固く誓った俺は部屋の中ヘ引き入れるまで苦渋の我慢をした。
ドア前で棒立ちしている先輩を促して中へ入れる。フードに隠れて先輩の顔は見えない。
すれ違う瞬間なんか一瞬息が荒かった気がするが気のせいか?気のせいだと思いたい。
怒りしんとうで殴られる3秒前とか勘弁願いたい。
俺の部屋はスタジオタイプなのでリビングの部屋にベッドを配置している。
一人暮らしなので広さは十分だ。
ベッドの横に小さいテーブルとソファを置いている。
「あ、どうぞ何処にでも座ってて下さい。お茶でも淹れますね。」
突っ立ったままのタカオ先輩に言って俺はキッチンにある冷蔵庫から冷えた麦茶を取り出そうと動く。
数秒動かなかった先輩はベッドの方へ向かいかけて急転換してソファに収まった。
「?」
テーブルに麦茶を入れたコップを置く。
「どぞ。」
「。」
取り敢えずお茶は飲んでくれたので俺もそろり、とソファの向かい側にある床には座りたく無いのでベッドの上に座る。
なぜかその瞬間タカオ先輩が動揺した様な気がするが俺の気のせいだろう。
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