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ほんとこの人喋んないな。
目付き以外で怖いところも今の所無いし。
殴られる気配も今はまだ無い。
これなら大丈夫かもしれない。
よしっ!と自分を叱咤して俺は
タカオ先輩に深く頭を下げた。
「こないだ、電車で先輩にぶつかってすみませんでした」
無反応!?!?
チラと下げたまま彼を見やるも
全く興味なさそうー!
「あの、先輩?」
反応無し
こっちも見ない
「先輩???」
まったく反応しない。ただの人形の様だ!!!!
「た、タカオ先輩????」
「。」
名前呼びには反応するんかよめんどくっせえええええ
「タカオ先輩、こないだ電車でぶつかって本当に悪いと思ってます!!!すみません!!!」
深々と頭をさげる。
だからもうストーカーという嫌がらせはやめてください!!!!!
しばし無言の後、俺は初めて先輩の肉声を聞いた
「……べつに。」
はい会話のキャッチボールしゅーりょーーーーーーー!!!!!
コミュニケーションお願いします先輩、、、べつにってそれは別にもう怒ってないのべつにですか?それとも別にそんなこと今更言われても俺はストーカーをやめるつもりはねえのべつにですか!?!?!
俺の一生がかかってるから!!!!
「でもタカオ先輩、怒ってるんじゃないんですか?????」
「ア"?…怒ってねーよ。」
いやいやいや怒ってっじゃん!
そんな低い声で凄まれたらどう考えても怒ってますよね
「怒ってるじゃないですか」
「ハ?…ねーつってんだろ」
「じゃあ何なんですか」
俺は押し問答に気付いたらじりじりと先輩に近付いていた。
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